福祉事業創設の原点

介護の仕事は過酷で暗く汚い仕事であるとの思いがありました。そんなある日小規模のデイサービスを見学しました。
そこは明るく楽しい施設で、私のこれまでの介護の考えを払拭してくれました。
その後ヘルパー2級を取得しデイサービスの事業を始めました。これが私の介護のスタートです。
人が喜ぶことなら何でもと試行錯誤の連続でした。歩けない介護者が歩行器を使って自らの力で一歩踏み出す姿を見て、人は誰しも本来自分の意志や自分の力で歩いたり、起き上がったり、食事をしたいと願っていると実感しました。介護の奥の深さを痛感しながら「訪問介護」や「障がい」の事業を展開し自ら現場に入りました。休みをとらずに働き続ける日々でも、喜んで笑顔を見せてくれる介護者や障がい者の方々が私の元気の源であります。認知症で自分が分からなくなったり、脳梗塞で機能が失われたりして思いのままに生きられない、それでも、楽しく穏やかに暮らしたいと願っているのだと、仕事を通じて強く感じました。
これからの人生を豊かに、自立した生活がおくれるように支援したいという願いと、ご家族の皆様の介護の負担を軽減し、より一層笑顔の絶えない素晴らしい人生を過ごしていただきたい。それが介護福祉事業の創業の原点です。